バレエやダンスに選ばれた人達、選ばれる人達、

サンパウロ市立劇場 ブラジル

 

前回のお話で書いた、少数の「選ばれた人」とは

もちろん才能のある人のことです。

でも並々ならぬ努力もした人です。

 

才能だけで成功することはできない

才能は神が与えてくれるけど、

努力はその人を天才に変えてくれる

ー アンナ パブロヴァ

 

天才にまでならなくても(!)

「選ばれた人」になるのに努力は不可欠。

そんな事わかってますよね。

そんな事やってますね。

でもそれだけじゃ足りない。

 

努力したら必ず報われ…ないです。

 
フェアなんて存在しない

フェア=公正、相当

とか辞書には出てきます。

ダンス、バレエの世界フェアじゃないんです!

 

あるドイツのバレエ団で

リハーサルのスケジュール調整をしていた時の

バレエマスターさんとの会話。

私「ん~、でもこれフェアじゃないですね。」

彼「フェア?!?!ここはダンスの世界。フェアなんて存在しないよ!」

うわ… 

色々な面から見てフェアな事を大切にする私には

絶句してしまう発言でしたが

なんだか本当すぎて大笑いしてしまいました。

 

話がそれました。

 

頑張っていれば、努力を続ければ…

がむくわれれば公正、相当ですね。

でもダンスの世界は理不尽です。

そううまくいかないんです。

 

努力しているだけでは選ばれないなら

どうしたら才能に溢れたダンサーの中で

光れるんでしょうか?

 
選ばれる人?何が違う?

 

考えましょう。

プリンシパルまで登り詰める人

必ず良いパートをもらうダンサー達に共通することは何?

 

大勢の人をかき分けて前に出てくるパワーで

なんとかする人もいますが(笑)

その手はあまりオススメしません!!

 

選ばれるダンサーの要素はなんだと思いますか?

私は「魅力」だと思います。

美しい人じゃなくて、魅力のある人です。

 

見た目が麗しいダンサーは、もちろんプラスポイントになります。

これはもう舞台人である以上…仕方がない。

 

でもそう言うことじゃないです。

立っているだけ、歩いているだけで雰囲気がある人

他の人より足が上がらなくても

回れなくても

跳べなくても

踊り出したら目が離せない。

 

大好きなダンサーさんを観察してみてください。

どこが良いでしょうか?

なぜファンなのでしょうか?

 

もしその答えが脚が180度上がるからとか

10回回れるからとかだったら

ごめんなさい。少し違うかなと思います。

 

もちろんそれはすごい事です!!

突出したテクニックを持ってるって

素晴らしいクォリティです。

 

でも本当にトップに立つダンサー

少数の「選ばれた人」は

プラスアルファで魅力がある。

そうなると脱帽ですね。

 

さて魅力はどうすると身に付く?

長くなりましたので

次回にします。

↑をクリックする前に

大好きなダンサーさんを観察してみて

ぜひ考えてみてくださいね!!

 

 

追伸:

今回の「選ばれた人」になる条件として

体型がとか

足の長さがとか

思った人は

もちろんそれも間違ってないです。

でもそれはまた別の回で書きます。

写真:サンパウロ市立劇場 ブラジル

Leave a Comment

Your email address will not be published. Required fields are marked *

CAPTCHA