みんなと違う! まずい… いや ジャックポット!

東京 根津美術館

 

ダンサーのグループのセクションは

(コールドバレエ)

皆揃っていると

素敵ですよね。

一糸乱れずの白鳥や

ウィリはやはりバレエの醍醐味のひとつ。

でもちょっと違う時もあるんです。

振付家さんが

新しい作品を作るときは

逆になる可能性もあります。

つまり「みんなと違う」が

好まれる。

目次

皆と揃わない…が良い!

全ての振付家さんがそうではありませんが

同じようなシチュエーションに

何度か遭遇していますので

仕事を探している

またはプロで活躍中のダンサーさん達は

知っていても損はないかな…と思います。

 

新しい作品を作る時は

振付家さんのパレットには

いろんな色がのっていると思いますが

まだ絵は完成品じゃないという事も多くあります。

(ばっちり一人で振り付けを決めてから

ダンサーさん達に伝えるタイプの方は別)

 

スタジオでダンサーさん達と

一緒に働きながら

スケッチ、デッサン

そして振りが少しづづ固まっていく。

その過程で振付家さんの動きを

とても早く取れるダンサーさんと

そうでもない人にわかれ

そして詳細までよく見取れるダンサーさんと

そうでもない人にわかれます

 

この「そうでもない」ダンサーさん達

振付家さんが見せた動きや

他のみんながしている動きと

違う事をしている事が多いのです。

なんだかネガティブに聞こえますか?

古典バレエのコールドでは

ネガティブになりますね。

でも今回は違う例をお話している訳ですから

ポジティブになった例です!

なんか…違う…

先程の「そうでものない」ダンサーさん

みんなで同じ動きを習っている時に

いまいちうまく動きが見取れない…

でもみんなについていこうと

とりあえず動き続けている…

けれどもやはり皆と違う

…それがまた…

 

なんか素敵!

になる事があるんです!!!

その皆と違った動きが

とっても良くて

振付家さんは

そのダンサーにゾッコン。

大のお気に入りになり

そのダンサーさんがやった動きは

全てよく見えて…

 

不思議なもんですね。

一人だけ皆と違っても

美しいものは

美しい

好きなものは好き

 

山の斜面に同じ木が並ぶ所に

突然一本の桜。

いっぽんだけ違うけど美しい。

 

箱詰めされた

生クリームのシュークリームの中に

一個だけ間違えて入ってしまった

カスタードのシュー。

一個だけオーダーしたものとは違うけど

それがあまりにも美味しくて

すっかりカスタードシュークリームにはまり

それ以後はもうカスタード大好き!!

 

イメージ湧きますか? 

ユニークであるという利点!

繰り返し依頼をいただき

同じダンサーさんと

数回お仕事ができた

とあるバレエ団で

必ずいつも違うことをするダンサーさんがいました。

本人は皆と同じ事をしようとしているらしいのですが

なかなかどうも…

 

でもこのダンサーさん

とてもユニークで他の人は

できない

やらない

動きをするので

振付家さんからすると

「今の面白い!」となり

色々な振付家さんから

度々ソロのパートをもらっていました。

 

この方がグループに入ると

大変ですので

後ろのほうの目立たないところへ

送られるのですが…(笑)

 

このダンサーさんの個性はユニークで

多くの振付家さんのインスピレーションに

なったのですね。

 

パレットの上で色を混ぜていたら

近くにあった顔料の入ったボトルが倒れ

図らずもなんだか考えてもいなかった

キレイな色が出た!

という感じでしょうか?

まとめ 

美しいも 醜いも

好きも  嫌いも

美味しいも  まずいも

全ては主観

皆感じる事は違います。

 

ですから振付家さんと新しい作品を作る時は

みんなの真似しようとし過ぎないで下さいね。

振付家さんが何を探しているのか

わからないですから…

 

自分は自分。

アーティストなんですから

個性は大事。

私はこう見えたい

私はこう踊りたい

で良いのです。

 

振付家さん達も

新しいインプットを

探している人が多いですから!

 

もちろんグループセクションを

踊る時に

「皆揃えますよ!」

となったら

それは違いますよ…

周りと同じになるように

努力して下さいね!

その能力も必要です!!

 

バレエマスター泣かせのダンサーに

ならないように…

 

ダンサーであるって

難しいですね。

根津美術館 東京

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