音楽数えていませんか?

 

何人かで揃えて踊るなど時には

仕方がないのですが…

 

バレエのクラスでも

先生はカウントを数えていますから…

…ね…

つい音を数えることが普通になります。

でもこれが普通になってはいけないのです!

それに慣れてしまうと

音楽性というものが

どうも忘れ去られがちです。

 

慣れって怖いもの。

自分が踊っているソロの曲が

お母さんと自分のやりとり

「歯磨いた?」

「は~い。」

「宿題終わったの?」

「うんうん」(ウソ。「あ~うるさっ!」と思っている)

「返事は一回!」

「…」

みたいにさらっと流れてませんか?

あ〜、慣れちゃいましたね。

音楽は聴くだけではなく

感じてください。

1つ1つの楽器の音色

そして間」も大事です

 

ひとつひとつの楽器の音色

いつも聞いているその曲

すでに何千回と聞いているソロの曲

改めて聴いてみてください

踊らないで、よく聴いてみてください

できれば目を閉じて

イヤホンを使って

全てをシャットアウトして

音色に全神経を集中して…

新しい発見があると思います

聞いた事のない(!)

今まで気づかなかった楽器の音が聞こえたりします。

 

少し前のプラハでのリハーサル中のストーリーを。

私のボス(振付家))が

「その動き、このハープの音と一緒に!」と言う。

私もダンサー達も全くその音が聴こえません。

音を大音量にして…

我がボス「ほらここ!」

私達「?????」

聴き続けて数分後…「ああああ〜〜〜〜!!!」

その「ポロロン」が聴こえましたとさ。

 

我がボスは振付けを始める前に

恐らく何千回もその曲をものすごい集中力で聴いているのです。

そして音楽を全身の細胞で感じとっています

 

 

テンポ+「間」

同じ曲でも指揮者が違うと

テンポや「間」の取り方が違いますよね。

レコーディングされた曲の長さが

数分変わることが多くあります。

同じラフマニノフのピアノコンチェルトでも

指揮者のアプローチにより

収録後の曲の長さはかなり異なります。

 

指揮を振る人の表現力ですよね。

「間」に漂う緊張感

「間」に流れる空気感

そしてもちろん「間」の長さ

全てのテンポ

 

聴き終わってどうでした?

何か感じてきましたか?

 

ボリューム

音楽のボリューム?

大きな音?

いえいえ「質感」です…

上手く伝わらないかな…

 

例えば有名なラヴェルの「ボレロ」

15分前後の曲ですが、少しづつ迫力が増していきます。

音量じゃないですよ、迫力が増すんです。

初めは静粛な空間に、遠くかなたからの響きのよう

クライマックスはインパクト満点で圧倒される。

楽器が少しづつ加わっていく

つまり演奏家が多くなり音量が増すだけでなく

指揮者の振り方も

オーケストラ弾き方も…変わる

そんなところに

芸術性や表現力を感じ取れるかもしれません。

 

最初と最後の曲のボリューム(質感)はどうですか?

同じ旋律に全く違う質感がありませんか?

何を感じますか?

バレエの表現力と音楽

バレエも同じ。

同じ白鳥のソロでも踊る人によって

ソロの長さが変わりテンポもさまざま。

早いと踊りにくい、

間に合わないからゆっくり踊る

それだけですか?

もちろんそういう理由もありますが…

例えば

 

自分はこのバイオリンの音色にアラベスクのアロンジェ(伸び)を表現したい

とか

この音の「間」に凛とした5番のポジションの立ち姿で強さを表現したい

とか

このオーボエのトレモロと早いブーレで人間離れした軽さを表現したい

とか

このハープの響きのように腕を動かして羽の質感を表現したい

とか

フルオーケストラの演奏になった所で威厳や高貴な雰囲気をボリュームマックスで魅せたい

 

どうでしょうか?

 

さっきボレロを例に出しましたね

最後の2分くらいでしょうか

かなりクライマックスに近づき

音楽も白熱してきたあたりで

ものすごいエネルギーをぶつけるダンサーさんと

逆にかなりクール、でもパワフルになるダンサーさん

両方います。

 

同じ振り付け

同じ曲

違う表現

 

アーティスト間のコミュニケーション

ヨーロッパの劇場で時々見聞きするバトル。

ダンサーさん「ここはもう少し早く弾いてください」

指揮者「いや、楽譜にはここはゆっくりと」

ダンサーさん「そこジャンプなんです。空中で止まれません!」

指揮者「…」(「芸術性ないなぁ」と顔に書いてある!)

 

指揮者の方々はバレエのために振るのは

納得いかないことも多くあるようです。

ご迷惑おかけしてます…(笑)

 

この時に「そこジャンプなんです。空中で止まれません!」ではなく

「このジャンプのセクションはハリケーンのようなスピード感を出していきたいのです」

と言ったら、その後のやりとりも違ったかも?

 

ただ遅いとか早いとかの話ではなくて

表現したいイメージや音楽性のレベルで話ができると…

 

もちろんリハーサルの最中からコミュニケーションがあり

お互いの感じる事やビジョンなどについて意見の交換をし

ダンサー、指揮者、振付家が一体になれることも。

 

こうなった時がアーティストが一丸となって

「1つの芸術作品を創った」と思える時。

お客様に伝わるものも違うはずです。

 

 

 

音楽を踊る!踊りを聴く!?

音楽をなんとな~く

聴いているだけではなく

音楽を感じていて

「自分だったら、ここの響きはどう踊る」

という感覚があると

音楽と踊りが一体化する

 

音楽が踊りになるような

踊りが聴くものになるような

 

音楽を数えてメトロノームのように踊っていると

踊りがのっぺらになります。

=ボリューム & インパクト ゼロ

=芸術性 表現力 うすいっ!

 

 

まとめ

普段から音楽を感じる習慣をつけると

良いと思います。

 

初めはバレエの曲ではない

振り付けが頭に浮かばない曲の方が

主観が入らないので

感じやすいでしょう。

 

少し話がずれるかもしれませんが、

私は指揮者さんが振っている姿や

音楽家さん達の演奏中の顔の表情、

体から溢れる表現力を見るのが

大好きです。

目が離せなくなります。

それを見て

「この表現力がこの音色とつながっているんだ」

とインスピレーションを受けていたりします。

最近はベルリンフィルの指揮者の

キリル ペトレンコさんがお気に入り!

 

もちろん生演奏を聴くのが一番良いのですが

コンサートに行かなくても

オンラインコンサートでも

YouTubeでも充分感じられる

何かがあるはず。

すぐに実行できます。

 

音楽をいつも数えないで

感じて表現力につなげてくださいね!

 

 

P.S: 個人的にはベルリンフィルハーモニーの

デジタルコンサートお勧めです。

世界屈指のコンサート

7日間1240円のお試しできますよ。

日本語のサイトありました

https://www.digitalconcerthall.com/ja/home

パルメンガルテン ライプチッヒ ドイツ

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